異世界ロマンティックラブコメディ







LOVE16 将軍の失敗

 めでたく白馬の名付け親となった、異世界の姫君こと王子さまの花嫁候補ゆかりは、王家の馬車から降り立つと、目の前に広がる景色に息をのんだ。

「わ、わあぁっ」

 なだらかに連なる緑の丘陵に、ちょうちょ結びのリボンが並んでいる。チェックに水玉、ストライプと彩りも豊富で、そよ風に揺れる様がなんとも愛らしい。

 手のひら大のそのリボン達は、おどろいたことにどれも茎と葉がついていて、つまり、どうやら花らしかった。

 リボンの花の間から顔を出しているのは、ガラスのように硬質な透き通る花弁をもつ、チューリップと百合を掛け合わせたような不思議な花だった。花びらが触れ合うたびに、チリン、チリンと澄んだ音がする。

 西の方には幅の広い川が、涼しげな薄青の水をたたえてとうとうと流れていた。よくよく目をこらしてみれば、川面からは時折しゅわしゅわと細かな泡が立ち上っていて、それはゆかりに、よく冷えたソーダー水を連想させた。
 また何故か、川にはたくさんの木々が生え、やわらかな葉をしげらせた梢を広げている。

「わあっ、わあっ、わあああっ」

 言葉を忘れ、ゆかりはただ歓声を上げ続けた。ことさら少女趣味というわけではなかったが、この愛らしい光景には自然と目を奪われてしまう。

 夢中になって辺りを見回すゆかりの背に、鋭い視線が突き刺さった。

 慌てて振り返ると、モッチーと名づけた白馬がじっとこちらを見つめている。美しい青い目が半眼になっているのは気のせいだろうか。

 モッチーはゆかりの言動に、憤慨を通り越し、ほとほとあきれ返っていたのである。

『景観の美しさを称える詩心も持たないとは嘆かわしい。とても教養ある姫君とは思えぬ』

 小さな呟きを耳ざとく聞きとがめた常若の真の王子ギィが、すっとモッチーに近づくと、演じる貧乏魔法使いの笑顔のまま、しかし声は低く囁いた。

「白馬は喋らないものですよ」

 下手をすれば、本当に”喋らない白馬”にされてしまいそうだったので、モッチーは姫君への不満を心の最下層へ埋葬する。

 押し黙ったモッチーに軽く頷いて、ギィはゆかりに向き直った。

「お気に召しましたか、ゆかりさん」

「召しました!」

 ゆかりの素直な叫びに、ギィは笑い声を弾ませる。

「それはなにより。ここは昔から王家の方々に愛されてきた場所なんです。国王陛下や王妃殿下が若かりしころ、よくお二人で遠乗りにいらしたそうですよ」

「うおっほん!」

 何故だか頬を赤らめた小太り魔法使いラザが、大きな咳払いをして、馬車の窓から顔を覗かせた。

「ああ、これは失礼、ラザ様。降りる邪魔でしたね」

 ギィはモッチーの手綱をとって脇によると場所を広く開ける。

 体型からは想像しにくい軽い足取りでラザが馬車から降りると、おなじみの面々が次々と続いた。

 二段重ねのデコレーションケーキのような白い馬車から、やれ小太り魔法使いだの眼鏡を光らせた女魔法使いだの、それぞれに異なる装いの二人の姫君だの、小犬のような従者だのがぞろぞろ出てくるさまはなんとも言えず滑稽で、しかしこの風景に違和感なくとけこんでいた。

 最後に姿を現した、口ヒゲ筋肉だるまことアーネスト王子が、両手に下げている荷物を見て、ゆかりは冷たい汗を流す。 

 それは、ゆかりが馬車の座席に置きっぱなしにしてしまった荷物に他ならなかった。
 はりきって作った弁当や菓子がつめこまれているせいで、花柄のトートバッグはなかなかユニークなシルエットを描いている。
 礼儀の上でも、見た目の上でも、アーネスト王子に持たせてよいシロモノではなかった。

 ゆかりは悲鳴を上げながらアーネスト王子の傍へ駆寄ると、ぺこぺこ頭を下げた。

「ごめんなさい、すみません! わたしったら、わたしったら、わたしったら……!」

 荷物を受け取ろうと手を伸ばすが、アーネスト王子はにこやかに首をふる。口元でさわりと立派なヒゲが揺れた。

「いやいや、かまいませぬよ、ゆかり殿。荷物は私が運びましょう」

 アーネスト王子がそう言ったとたん、ギィが飛んできてトートバッグを取り上げた。

「そういうわけにはまいりません! あなたは王子殿下なのですから!」

 やけに”王子”の部分が強調された台詞に、アーネスト王子は我に返ったような顔をして頷いた。

「う、うむ。そうであったな。しかし……」

「本当にアーネスト殿下はお優しい。ですがこれは従者殿のお仕事でしょう」

「むきょわっ!?」

 ひとごとのように事の成り行きを楽しんでいた王子の従者ことティムティムは、突然重い荷物を押し付けられよろめいた。
 短いもこもこした手で、滑りやすいトートバッグを必死に抱える。
 もしをこれを落としたりすれば、どんな結果になるかは火を見るより明らかだ。

 ゆかりは、足元がおぼつかなくなったティムティムにも頭を下げた。

「ご、ごめんなさい。ティムティムさん。わたし少し作りすぎちゃって……。重くないですか?」

 ティムティムの垂れ耳がピクリと動く。
 トートバックを抱えたまま、ティムティムは突然ふんぞり返った。

「ふっははは、気にするな、異界の姫よ。オレ様は力持ちだからなっ」

 ぶふーと鼻の穴を広げるティムティムに向かって、ギィは最高の笑顔で頷いた。

「さすがです、従者殿。安心いたしました。安心ついでにこちらもお願いいたしましょう」

 ギィがパチンと細い指を鳴らすと、ゆかりが背負っていたリュックサックが、するりと肩から抜けて浮かび上がった。
 あっと思う間もなく、リュックサックは絶妙なバランスでティムティムの頭に着地する。

「まっ、魔法使いっ」

 ぐらんぐらんしながら、ティムティムは狼狽の声を上げた。

「お見事です。いやあ、さすがアーネスト殿下の従者殿だなあ!」

「ちょ、ちょっとギィ」

 しらじらしくティムティムを称えるギィの袖をゆかりが引く。

「大丈夫です、ゆかりさん。ティム殿はああ見えて余裕たっぷりなんですよ」

 とてもそうは見えなかったが、当のティムティムが声を張り上げた。

「無論だとも、当然だとも、それが世界の常識だともー! こ、これしきの荷物、オレ様の手にかかれば……」

「殿下ー、ギィー、ユカリー! なにしてますのー? さっさといらっしゃいな!」

 ティムティムの台詞をさえぎって、先を歩いていたモイラの呼び声が響く。

「今参りますよー! さ、殿下、ゆかりさん、モッチー、参りましょう」

「えええっ、ちょっと、ギィっ」

 ゆかりの善意の制止は、鮮やかに無視された。ギィはうやうやしくゆかりの手を取って歩き出す。アーネストが苦笑して続き、ふんっと鼻を鳴らしてモッチーも歩を進める。

「うぉぉぉぅ、ま、負けぬ、オレ様は負けぬわー!」

 ティムティムの叫びを背に受けながら、さっさとモイラ達に追いついたギィは、ふところから一枚のハンカチを取り出した。ボロローブとは対照的な、花模様の刺繍が施された美しいハンカチだ。

 ゆかりの疑問系の視線に微笑みで答え、ギィはハンカチを薄紫の空に向かって放り投げた。すると、ハンカチは見る間に大きくなり、ふうわりと大地に広がる。全員が腰を下ろして料理をひろげたとしても充分な広さがあるだろう。即席のレジャーシートというわけだ。

「ささ、座るがよいぞ、ジェラよ!」

 ぽいぽいと靴を脱ぎ捨て、小太り魔法使いのラザが大きくなったハンカチに飛び乗った。呼びかけられた眼鏡の女魔法使いジェラは無言で頷き、品良くハンカチの上に腰を下ろすと、優しい手つきで刺繍の花を撫でた。

 順番をわきまえているようでわきまえていない二人の魔法使いに眩暈を覚えながら、ギィはアーネスト王子にも座るように勧める。
 王子がどっかりと腰を下ろしたことを確認し、ギィはゆかりとモイラ、そしてナンを手招いた。

「さて、ティム殿が来るまでもうしばらくかかりそうです」

 ギィがにこやかに振り返る先には、未だよろよろ、そろそろと歩くティムティムの姿がある。

「その間に、乾杯の杯を集めることにいたしましょう」

「杯を、集める?」

 言葉としてはよくわかるのだが、まったく意味が理解できずにゆかりは小首を傾げた。

 ギィは説明するよりも、とゆかりを花園へいざなった。

「ほら、これですよゆかりさん」

 ギィが指し示したのは、丘陵にも咲いていた、チューリップと百合を掛け合わせたような不思議な花だった。

「白瑠璃花だ」

 花の名を口にしたのは黒髪の娘、ナンだった。たおやかな指が花にのび、茎を折り取る。すると、硝子のような花弁をもつそれは、本当に杯のように見えた。

「見ろ」

 ナンは折り取ったばかりの白瑠璃花をゆかりの鼻先につきつける。

 花の中には透明な液体が半分ほど入っており、甘い芳香を放っていた。

「この蜜が乾杯の飲み物と言うわけだ。美味いぞ。少々甘いがな」

 ナンとは競い合う立場だったが、ゆかりは感心して頷いた。

「すごい。違う世界のことなのによく知っているのね。わたしなんてさっぱりよ」

 はっとナンが顔色を変える。
 ゆかりは、常若の戦乙女たるナンが、自分と同じく異世界の人間で、魔法使い連れられてこの世界にやってきたという設定を信じているのだ。

「まあ、さっぱりなの?」

 どう言い訳しようかと、美しい顔をわずかに引きつらせるナンの背後から、ひょいとモイラが顔を出した。

 ナンの腕を取り、挑発的な笑い声を響かせる。

「わたくしとナン、こちらの世界のことについてそれぞれ魔法使いから学んでいるのよ。当然よね? だって、わたくし達、この国の王子さまの花嫁候補なのですもの」

 すっかり観光気分だったゆかりは、モイラのそのひとことに衝撃を受けた。まったくもってモイラとナンのような花嫁候補としての自覚はなかったのである。いささか気まずい思いを禁じえない。

「あなたの魔法使いも悠長だこと。一体何を考えているのやら」

 ――手ぬるいことはやめて、自らの望みをかなえる為にも、さっさとその娘を教育しろ。

 幼馴染のひそやかな断罪に、ギィは内心苦笑した。ゆかりに見えないように、しっしとモイラとナンを追い払う。

 しょんぼりしてしまったゆかりに向かって、ギィは優しい声色で話しかけた

「モイラさん達は随分勉強熱心のようですねえ」

「ごめんなさい、ギィ。あのう、わたし……」

「いいんですよ。私はまず、ゆかりさんに、この国を好きになる所からはじめていただきたいのですから」

「この国を、好きに?」

「そうです! この国の景色や、空気や、人々や、そういったものを」

 もちろん、王子さまもですが、といってギィはおどけた仕草で片目をつむった。

「お勉強はいつだってできます。無理に彼女たちと足並みをそろえる必要はありません。ゆかりさん、予習復習は得意でしょう?」

 モッチーの名前を考えた時の小さな呟きを持ち出され、ゆかりは笑って頷いた。

「うん! わたし、こつこつ勉強するの嫌いじゃない。成績も本当に悪くなかったし……。抜き打ちテスト以外は」

「その対策はおいおい考えるとして。今はピクニックを楽しみましょう。さ、ティム殿も到着したようですし、王子さまが杯をお待ちですよ。行きましょう」

 ギィに促され、ゆかりは白瑠璃花を数本手折った。皆が待つ所まで戻り、モイラ達といっしょに白瑠璃花を配る。全員にいきわたったところで、アーネスト王子が杯を掲げ、音頭をとった。

「では、今日の良き目玉焼きに乾杯! 常若の都に栄えあれ!」

 白瑠璃花があちこちでチリンとぶつかり、甘い香りが漂った。

 初めての体験にドキドキしながら、ゆかりはそっと花の杯に口をつけた。
 蜜は思ったよりサラサラとしていて飲みやすく、メロンとレモンのドロップを、一緒に口にしたような爽やかな甘味が心地よかった。

 ゆかりの左隣を陣取っていたティムティムが、杯を飲み干して、満足そうに息を吐き出す。

「きしし、さーて食事だぞ! 重労働したのだからたらふく食べねばな。異界の姫が持ってきた包みからは、なにやら変わっているが、いい匂いがしたな」

 早く食べたいぞ、と尻尾を振られ、ゆかりは弁当の包みを開いた。次々現れる異世界の料理に、わっと歓声があがる。

「まあ、ユカリ、これはなあに?」

 モイラの興味を引いたのは、朝早くから母と一緒に大量に握った、三種類のおにぎりだった。

 シンプルな塩むすびと、ほぐした焼きタラコのおにぎりには、きちんと海苔がまいてある。もう一種類は変わりダネで、ベーコンと玉ねぎのケチャップライスに角切りにしたチーズがまぶしてあった。

「これはおにぎりって言って、わたしの国のお弁当にはかかせないものよ」

「娘よ、これはなんのオムレツかね?」

 小太り魔法使いラザの目を釘付けにしたのは、見るからにふんわりと焼かれたカニ玉風卵焼きだ。

「ええと、これはオムレツじゃなくて、卵焼きです。これもお弁当にはかかせなくて……」

 ゆかりは、あれこれと料理の説明を求められた。からあげに、エビと野菜の炊き合わせ、里芋クリームコロッケまできて、やっとギィがストップをかける。

「皆さん、まずはいただきましょう! きっとその方が早いです!」

 ぐううう、とギィの腹がなり、皆の笑いを誘った。

「そ、そういえばギィ、あなたお腹をすかせているのでしたわね」

 目じりに涙まで浮かべて、くっくとモイラが笑う。

「まったく、情けない」

 女魔法使いジェラが、眼鏡を光らせつつ嘆いたが、ギィの耳には入らなかったようだ。アーネスト王子と仲良くおにぎりにかぶりついている。

 ゆかりは、どきどきと皆が食べる様子をうかがっていたが、どうやら好評のようでほっと胸を撫で下ろした。

 中でもギィの喜びようは群を抜いていて、一口食べては感涙の飛沫をほとばしらせている。

 大げさだなあと苦笑しつつも、ゆかりはそれが嬉しかった。この弁当を作りながら思い浮かべていた顔は、アーネスト王子でも、モイラやナンでもなく、ギィであったから。

 ゆかりの視線に気づいたギィが、照れくさそうに頭をかいた。

「こ、これはお恥ずかしい。空腹だったところにあまりに素晴らしいお料理が並んだものですから。ついうっかり礼儀作法の存在を忘れてしまいましたっ」

 ギィのこの言葉に嘘はない。ギィは母王妃との約束で、事が決着するまで、ゆかりと一緒の時以外の食事はスープのみと決まっているのだ。

 しかもそのスープ、栄養についてはきちんと考えられているのだが、味はいっそ清清しくなるほど不味いというシロモノだ。流す歓喜の涙にも真実味が増すというものである。

「ううん、いいのよ。ギィはきっとお腹をすかせてるだろうからって沢山作ったんだもの。遠慮なく食べて」

 ゆかりは、水筒からそそいだ冷たい緑茶のカップをギィに手渡した。

「ありがとうございます、本当にほんとうに嬉しくて、美味しいです。憧れていた日本の料理とゆかりさんの手料理を一度に味わえるだなんて幸せの極み――」

「え? 憧れてた?」

「ああ、ゆかり殿。私にも一杯所望できますかな」

 ゆかりが疑問を口にした瞬間、アーネスト王子が声をかけた。
 礼儀を失念していた! と緊張したゆかりから、ささやかな疑念は押し流される。

「ごめんなさい、ど、どうぞ」

 おそるおそるゆかりが差し出したカップを受け取ったアーネスト王子は、穏やかな笑顔でゆかりを安心させた。

 どうとでも切り抜ける自信はあったギィだが、忠臣に向かってそっと頷き、その労をねぎらった。

「なかなか美味しかったわ、ユカリ」

 ギィやアーネストと違い、娘らしい分量を片付けたモイラが、向かいの席から微笑む。

「そ、そう? それなら良かったわ」

 意外な人物から褒められ、ゆかりは目を丸くした。

「ええ、かすかに、少し、わずかばかりだけれど、見直さないこともなくてよ?」

「――、そ、そう。ありが、とう」

「モイラさんは手厳しいなあ」

 相変わらずおにぎりをもぐもぐとやりながら、ギィが器用にため息をつく。

「食事が終わられたのなら、どうぞご自由に。散策でも、お昼寝でも」

「そうね。今日は良い半熟具合だしどちらも気持ち良いでしょうね。これが生焼けだと大層憂鬱だったでしょうけれど」

 邪魔するなという魂胆が見え見えの幼馴染のセリフに、ついモイラは意地悪な気分になった。

「では、お言葉通り、わたくし自由にさせてもらいますわ。さ、ユカリ」

「え」

 さっさと立ち上がったモイラは、素早くゆかりの腕を取った。

「ちょっと、待って、わたし、まだ一口も……!」

 当然のごとく、ゆかりの悲痛な叫びは黙殺される。

 遠ざかるゆかりとモイラの背中を見送って、ギィは肩をすくめた。

「ち、まあ、いい。二人に仲良くなってもらうのは願ってもないこと。それに、この辺りの安全は前もってアーネストに確保してもらっていることだしな」

「無論です」

 ドン、とアーネスト王子が分厚い胸板を叩く。

 しかし、そんな口ヒゲ筋肉だるまをあざ笑うかのようにゆかりの悲鳴が高くひびいた。

「む?」

 アーネスト王子が首をめぐらせると、ふたりが向かった川辺で、大きな水しぶきがあがっている。目玉焼きに照らされて、雫がキラキラと虹色に輝くさまはなかなかに平和なのだが。

「……あれは、キリンワニではないのか」

 たっぷり食べて腹をふくらませたティムティムがげふっとやりながら呟く。

 川の中の木々に紛れるようにして立ち泳ぎしていたキリンワニが、その名のとおりキリンの首のように長いながい口を、かぱあっと開けていた。

 ゆかりの悲鳴がもう一度響く。

「将軍」

 ギィに苦々しく呼ばれ、アーネスト王子は手を打ち合わせた。

「なんと、アレも危険の内だったとは!」

「将軍は悪くありません、これは、そう、抜き打ち試験というやつです!」

 禁句を叫びながら健気に婚約者をかばうナンを睨みつけ、ギィは三度響いたゆかりの悲鳴に立ち上がった。


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